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2014年10月 6日 (月)

それでもいつかは中東にも日が昇るのでしょうか?

141006slave今週は重たいのを2本。

まずは土用の夜に観た1本。
前回のアカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、美術商、衣装デザイン賞、編集賞と総なめの作品ですね。
ジャンゴもそうだったけど、ここんところ奴隷制度化の残虐なお話が以前以上にリアルというか赤裸々に描かれる映画が増えているような。
鞭打ちだのの暴力的な場面はもちろんだけど、たとえば主人公が首つりリンチを受けそうになって助けられるんだけど、なぜか首に縄がかかったままつま先立ちの状態で主人が帰ってくるまで放置。で、その間他の奴隷たちが何事もなかったように振る舞うなんていう、観ていていたたまれなくなるような場面が辛いっす。
ドキドキハラハラというよりは真綿で首絞められるような感じ。
たぶんこういう映画に出演して、理不尽な演技をする白人の役者(ジャンゴのデカプリとか)って社会意識の高い人たちなんだろうなぁ、とか。

141006waltzこっちは昨日早めに撤退してからトーキョー宅で観た映画。
レバノン戦争を題材にしたアニメ。
主人公は若いときにイスラエル兵としてレバノン戦争に参戦したんだけど、まったくその時の記憶が飛んでいて、それを思い出すためにかつての戦友を訪ねるっつう話。
なんだろな、日本のアニメとは全然タッチの違う、そーだなーバンドデシネを映画にしたような。
バリバリ戦場シーンとかあるんだけど、余計な背景とかが省略されてる分だけ実写版よりむしろリアルに感じてしまいました。
人物の描き方もリアルで、昔アメリカのアニメでセリフの場面で唇だけ実写ってぇのがあったんだけど、何となくそんな感じでひょっとすると実写の演技をトレースしたんじゃないか、みたいな。
で、こっちのほうがさらに話が重い。
レバノン戦争って子供のころ横目でニュースで観てた程度でサッパリわかんなかったんだけど、昨日終わってからウィキ先生のダイジェスト読んでもやっぱりぜんぜんワカリマセンが、今の中東の状況の縮図みたいな感じなかな、と。

アカデミー賞の外国映画賞獲り逃したらしいのだが、その年の外国映画賞は「おくりびと」。
おくりびとは面白かったけど、ワシ的にはこっちの方が作品としては上だと思う。しかして、内容が当時のイスラエル軍の行動を告発する内容ともとれるし、最後のシークエンス(なぜかここだけ実写のニュース映像)は今中東で起こってることそのものだから、ユダヤ人が支配するアメリカ映画界じゃ受賞はできなかったんだろうなぁ。
100年前の黒人差別はおおっぴらに批判できるけど、現代の中東問題批判は受容できんつうことかの。

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