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2009年6月 4日 (木)

ヴァヴェリ

090604nightviewえ〜とですね、去年の9月以来まぁ景気が悪くなってるわけでイロイロ大変だとは思うんですけどね、でもワシ的にはなんかこの10年位モヤモヤしてたのがなんかスッキリしてる部分もあるんですわ。まぁしゃぁないわね、と。
ってのもやっぱおかしかったもん。
でしょ。
特にワシの場合ガッカリ島でバブルをモロに目の当たりにしてたもんで、やれREITだ証券化だとワケわかんないマネーゲームで儲けまくってるおぢさんたちみて、こりゃ続くわけがないな、と。いわゆるデジャビューっての。
もちろんショーバイ的にはおこぼれ預かってたし、ちょいと乗っかっちゃった部分もアリなんですけどね。
でも新聞とかでアメリカのタクシー運転手が金借りて不動産転がして儲けてホクホク、とか読むとこりゃバブル以外の何物でもないでしょ、と。
100年に一度、ってそれグリーンスパンのおぢさんが自己弁護で責任逃れするためのセリフで、それに乗っかっていろんなこと正当化してるだけでしょ。なんせ60年前に焼け野原になってる国ですから>ポンニチ。どうってことないっすよ。
ほら、こんなに煌々と電気ついてるぢゃないの、トーキョー。

とまぁ、ここまで書いてみて、自分で読んでも全然まとまってないし、面白くもない話なんでとりあえずここで切る。(続きはそーとー暇な人だけ読んでください)

ってなことで基本的には、ホレ見たことか、でザマーミロ、なんだがその辺の気持ちを理論武装したいような気もあり、気になる新書を読んでみた。
とはいっても、「100年に一度」のあと付け犯人捜しみたいなのとか、これからこう生き抜け!みたいな方法論には興味はございませんが。

090604shinshosまず手に取ったのはこの本
この人ちょっと気になるんですよね。
アメリカで成功したベンチャーキャピタリストらしいく、アメリカ式の金融資本主義の手先なんじゃないのと思ったらそうじゃなくて、アングロサクソン的な資本主義に批判的で、例の「会社は株主のもの」的な議論にはずいぶん前から反対していた人です。
ワシもガッカリ島ではさんざ苦労してきたもんで、そのへんの主張には激しく頷けるところがありました。
納得。
でまぁアングロサクソン的行き過ぎた金融資本主義に対する「公益資本主義」ってぇコンセプトとこはまぁ納得いった(というか当たり前のことだが、それが当り前じゃなくなってたのが昨今だった)わけだけど、根本的なところがどうもまだしっくりこない。

一番しっくりこなかったのが、原さんですらすべての議論が「経済は拡大しなくちゃダメ」って大前提の上に成り立ってるとこかな、と。
そうなのかぁ?
確かに質とか上げたいのはワシも一緒ですけどさ、量が増えりゃいいって感じはどうも。

少子化問題なんてのもそれが前提なわけで、いいじゃん人減ったって、って思うんですよね。
なんせガキの頃から日本は人口密度が高くてそれが問題だ、人口爆発だ、なんて言われてたのが自分の国の人口が減少傾向になると手のひら返すように困った困った。
要は自分の将来、生活支えてもらいたいわけでしょ。
自分でやれって。
自分で自分の始末ができなくなったら、生きてけないのが動物なんじゃねぇの、基本。とか思うわけですよ。
それがなんでもかんでも「量」が「増大」しなけりゃいけないってのがどうも。

というわけで読んだのがコレ
そうそう「病気だよな、病気」と題名を読んで膝を打った。
上記書いたような疑問点をおんなじ視点からなぞってくれており、あぁおんなじこと考えてる人もいるんだな、と安心みたいなことはできた。
んだけど、じゃどうすんのってところがまだ筆者も生煮えらしい。
答えを出せとは言いませんけど。著者自身も気がついてるように、ちと中途半端でフラストレーションは解消されず。
まぁねぇ、おんなじ年代のワシにしたところで経済成長まっただ中で生きてきたわけで、恩恵受けまくってるわけだしなぁ。

というわけでどうもイマイチ腹に落ちないまま、この本の筆者のオトモダチでもあり、ワシも時々巡回している内田樹せんせいのページを読んでたら、こんな文章にぶち当たった。

以下転載(転載フリーだそうです)
**********************************************
「昨日とはぜんぜん違って、人口減少(というより適正化)と経済活動の縮小、持続可能な資源利用という流れを「上がり」としてはいかがというご提言である。
私はここで21世紀日本のゆくべき道として、「鎖国攘夷論」を具申する。
そもそも1853年にペリーが来たのがよくなかったのである。
鎖国というのは自給自足、エントロピーを最小化するようにみごとにコントロールされた、歴史上もっとも成功した持続可能な社会システムである。
そして、鎖国時代の日本では海外の文物についての情報も「南蛮渡来グッズ」もかなり潤沢であったことが最近では知られている。
つまり法制上「鎖国」はしているけれど、けっこう「出入り自由」というところが鎖国体制の「味噌」だったのである。
これから後、各国は「保護主義的」な外交戦略を強めてゆくであろう。
「国際協調」「国際主義」がその反面において「単一の世界標準による諸国の均質化と格付け」という「グローバリズム」の鬱陶しさを携えていたことに諸国民はしだいに気づき始めている。
「いいじゃん、もうこっちの勝手にさせてくれよ」と言い出した。
グローバリズムの旗手であったアメリカがまっさきにそう言い出した。
他国にはあれほど「自由貿易」のルールの遵守を求めていながら、自国経済がピンチになったら、たちまち保護主義にシフトしようとしている。
日本の護送船団方式をがみがみ批判して、構造改革規制緩和を要求しておきながら、ころりと忘れて自国の企業や銀行の救済に国費をどぼどぼ投入している。
アメリカがそうなんだから、これからあと諸国は「右へ倣え」である。
資源大国は自国の資源を抱え込むようになる。
ドルなんかただの紙切れなんだから、いくらあっても食えない。
まずエネルギーと食糧の価格がいずれ高騰するだろう。
そして、食糧自給、エネルギー自給がどの国にとっても政策上の最優先課題になるはずである。
国家戦略として何が選択されるか。
もちろん、まず「少子化」である。人口を減らさないと食糧エネルギーが自給できないからね。
それから「無駄な活動の自粛」である。
みんな家でじっとしていて、なるべく出歩かない。
できたら、庭に畑を作り、鶏飼って、野菜と卵と鶏肉くらいは自給していただく、と。
なるべく電気を使わずに、暖房は薪ストーブ。夜は「行灯で書見」。移動手段も蒸気機関車に馬車。
むかしSFマガジンで読んだ『電獣ヴァヴェリ』の世界である(このSFでは宇宙渡来の「電気エネルギーを食べる微生物」のせいで、地球が18世紀に戻ってしまうのである)別にいますぐそういう世界にしろと申し上げているのではない。
「そういう世界でも、まあ、いいか」くらいの気構えでいると、国家戦略の選択肢が増えてよろしいのではないかと申し上げているのである。」
**********************************************
以上転載終わり。

「電獣ヴァヴェリ」わぁ懐かしい。たしかフレドリック・ブラウンの短編だ(そうそう「さぁ、気ちがいになりなさい」に入ってたのね)。電気が使えなくなっちゃってそれは静かな暮らしが戻りましたってお話だったような気がする。
さすが内田せんせい。
なんかこのお話、ストンと腹に落ちて気持ち良くなりましたわ。

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コメント

一応、経済学部です

しかし、どんな数式並べた論述よりも
「ヴァヴェリ」の一説が一番だ

良い文章を紹介してくださって、ありがとうございます

なんか、すっきりした!

投稿: NoSnowNoLife | 2009年6月 5日 (金) 09時43分

タイトルに轢かれて、そーとー暇なんで読ませていただきました。う~ん、面白い!
昨日のベネゼェラのチャベス大統領のコメントも大笑いしましたが(GM国有化したオバマを「我が同士」と言い、頑張らないと自分達が右派になっちゃうとお茶目に笑った)米ネズニーランドに行ったときも、ここはMM総督に支配された社会主義の王国だと認識しました。
だってどのレストラン行っても味、価格とも均一でちょっと高くてちょっとまずいんだもん。
昔、バリにマクドナルドとケンタッキーが出来たときを思い出します。そんな事望んでないという私に、それは旅行者のエゴだと言われ、地元の人たちはあんなに喜んでいると。確かにその時はね。今にいたってはローカルでマックなんて食ってるやつはいないし、おかげでウインピーズっていうローカルの美味いバーガー屋なくなっちゃったし。
本国ですらウォルマーチゼーションでゴーストタウン化してるところが問題だし、所詮アメリカの「良いもの」は一過性のもんかと。若かりし頃の夢と希望のアメリカはもうなくなっちゃったのかなぁ・・ちと悲し。やっぱ鎖国か??

投稿: ホンジョ | 2009年6月 5日 (金) 11時43分

>NSNL
内田せんせい、説得力あるよね。
時々巡回すると目から鱗がけっこう落ちますよ。

>ホンジョさん
弾けちまったのはけっこうザマーミロなんだけど、その結果がユニクロとマクドと王将が勝ち組ってのがかなりトホホっす。
節約するにしてもご飯炊いておにぎり自分でつくれよと言いたい。
ぜんぜん別文脈だけど、バリとかでハンバーガーとかしか頼めない欧米人観光客って貧しいですよねぇ。

ちなみにずっとモンキーズの「素敵なヴァレリ」が頭ん中で鳴ってま~す(^^;;。

投稿: ぜっとぜっと | 2009年6月 5日 (金) 13時06分

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